◆彫金・石止め用の地金をヤニ台あるいは彫刻台に固定する材料です。
◆従来から用いられてきた松脂と地の粉との混合物に代わる材料として現在、幾つかの素材が用いられるようになってきましたが、この「ブルーピッチ」は現実に石留めをする立場から、最も石留めに適した性質を求めて開発されたものです。特に彫金作業に適した物理的性質を持たせてあります。
◆現在多くのプロのクラフトマン、彫金家にご使用いただいており、8年の実績があります。
有機溶剤の場合は琥珀、プラスチックの止められた枠には使用できません。また酸の場合は珊瑚、真珠、その他酸に弱い石、金属には当然使用できませんのでご注意ください。
★入手しやすい商品としては、たとえば関西ペイントの『カンペ ラッカーうすめ液』(キシレンと酢酸ブチルが主成分との事です。ラッカーシンナーではありません。)等があります。
ヤニ、すなわち松脂は彫金に広く用いられています。これは古代メソポタミヤやエジプトから用いられていたそうで、当時ヤニで金箔を貼られた彫刻作品は何千年も時を隔てた現在でもはがれていないほどの接着力があるそうです。何よりもこの接着力ゆえに世界中で広く彫金に用いられていうるようですが、石止めに最適かどうかはその接着力だけで決めるわけには行かないでしょう。
まず、彫金の場合、強度を増すために普通、半分かそれ以上の地の粉を混ぜ、油等を加えます。コンクリートがセメントとは違うように、これはもはやヤニとは言えないものですが、誰もが「ヤニ」と呼んでいます。そのせいか、いったん作ってしまうと地の粉等が半分も入っていることを忘れてしまい勝ちです。「ヤニ」の性質には地の粉の性質も含まれています。
外国の本では石膏、あるいは煉瓦屑などを使うと書かれています("Metal Technique For Craftsman",   Oppi Untracht)。日本では地の粉と決まっているようですが、地の粉は恐らく粘土ではないにしてもそれに近い天然の鉱物質の粉末のようです。当然普通の土砂や粘土に含まれる石英等の硬い鉱物がかなり含まれるものと思われます。
以上のように主としてヤニと地の粉の2種類のもので構成されていることを前提に「ヤニ」のメリット、デメリットを考えなければならないのですが、ここではあえて石止めにとってのデメリットを挙げてみます。
1.地金になじみやすいと同時に他のたいていのものにもなじみやすい。したがって物を汚しやすい。特に手を汚します。これは石止めのような細かい作業には結構重要な欠点だと思われます。
2.有機溶剤を全く使わずに済ますことが難しい。これは有機溶剤に弱い素材を扱うことを難しくします。
3.かなりの熱を加える必要がある。熱に弱い材料を扱うときは注意を要します。
4.地の粉に含まれる硬い鉱物が工具を傷めます。石止めの場合はドリルなど孔明け工具が地金を貫通することも多く、これはかなり深刻な問題と言えます。もちろん、使い方によっては地金自体を傷つける事もあり、柔らかい石をも傷つけます。
というわけで、松脂+地の粉という従来の材料は、石留めにはかなり問題の多い材料であることが分ります。
2004/1/18更新
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